金沢河川国道事務所

第4回活動--平成27年10月15日(木)

 平成27年度第4回目の活動は、平成27年3月に発足したHSSE(白山砂防スペシャルエンジニア)の皆さんから砂防の重要性や現場での裏話などをお話しして頂きました。
 経験豊富なHSSEの皆さんのお話は大変興味深く、よりいっそう砂防について学び、砂防事業について広めていきたいと思いました。

★参加人数★
 白山砂防女性特派員 15名
 HSSE 6名

  • HSSEとの意見交換会
 
 
 
 
活動報告

北上】【國田】【小林】【鈴木】【西村】【餅井】【山口(昭)】【米山

北上
 災害発生時の初期対応はどうなのか知りたいと思っていましたが、今回、市ノ瀬に常駐されて災害地の最前線を経験されたHSSE代表の東川敏氏のお話を聞くことができました。
 県道で通行止めになり、応援車両が入れないこと、その緊急工事用迂回道路を造らねばならなかったこと、あるいは出水時作業車の運転手の1名が自力で到着し対応したことなど、昭和60年頃の現場の様子を目の当たりにするようでした。
 同じくHSSEの古川正幸氏からも土石流のモニュメントを使い大地の芸術祭と銘打ってイベントも開かれている津南町の例を挙げられました。
 以前、石川県砂防ボランティア協会の方からお話を伺ったことがありましたが、今回は白山に一番近い場所で一年中生活する(合宿生活)その一端を知り、厳しくもあり、又普通には経験できない野性味ある楽しさもうかがえました。
 今は作業こそ無人化され安全性も増していますが、自然相手の現場は想像を絶することでしょう。現場の皆様の安全をお祈り申します。
 
國田
 初めてのHSSEとの意見交換の場に興味津々は私だけだったとは思えない。そんな今回の活動は砂防事業の歴史を知り、それに携わった人々、今はHSSEとして活躍されている方のご苦労とプロとしての誇り溢れる経験談に終始した。
 お二人のお話には厳しい仕事の想像を絶する緊張と、それを緩和する温かな人間模様のなかでこそ作り上げることのできた現代につながる絆を感じた。自信を持って誇らしく話しているのがとても素敵だった。やりがいにほだされて買ったご苦労は今では誇りと今に繋ぐ知識・技術になり私達を感動させている。
 合宿生活の楽しみは夢物語、危険と背中合わせの現場には無人化施工となり、時は全体の形を変えていくかもしれないが、根底には脈々と受け継がれる魂がある。地域の人々の命と財産を守る弛みない活動がある。感動と感謝の一時だった。
 
小林
 白山砂防スペシャルエンジニアとして9名の方が組み、これから石川県下の砂防事業に対してバックアップして下さること、心強く感じました。なにより、今までの経験や技術の伝承は大切だと思います。お二人から直に現場でのお話を聞き、感じ入りました。土石流による火花とはどんなにすさまじいのだろう。
県道がストップし、迂回路を急遽作った話。甚之助谷トンネルの施設災害により多額の事業費をとり大掛かりな工事をしたり、色々大変なことがあったのですね。
でも合宿生活の楽しみやなめこの栽培の後の収穫や自然の中での厳しい生活、そして町では味わえないことなどうらやましい面もありました。
 砂防工事は地味で大変で、上高地での冬11月〜2月までの工事はどんなに大変か。冬に訪れたときは耳がちぎれそうでお弁当が氷りそうになり、胸に抱えていったのに。だからこそ沢山の観光客がおしかけ、あの風景を見られるのですね。これからも機会があればお話を伺いたいと思います。
 
鈴木
 今回、意見交換会をした、白山砂防スペシャルエンジニアは、のびのび、生き生きした人々の集まりのようです。
 多くの現場を踏んできた技術者OBなればこその、知識、経験、興味を生かした砂防ボランティア活動をされるでしょう。(もう始めているようです)
 そのなかで、楽しみながら学べる砂防、防災があれば、どんどん教えてください。
 これから、国土交通省の内と外の両側から防災、災害時支援、砂防工事技術の伝承という重大かつ身近な活動を広げていくことを期待します。
 
中川
 以前に白山砂防スペシャルエンジニアの発足の記事を拝見していましたので、今回お話を聞く機会に恵まれ貴重な時間となりました。
 白山の現場で長く過ごされている間に起った経験談を私たちにも分かり易くお話し頂きました。工事期間中の合宿生活や突然の災害を目の当たりした時のことふもと白峰の文化や食のこと、また砂防と芸術と真逆のふたつの融合などなど・・・。
 とても興味深く、例年このような機会が設けられることを希望したいと思いました。
 もうひとつ、会議室の大きなライブモニターにも感動しました。先日のような穏やかな日には、県内の河川の様子が鮮明に映り大変癒されました。
 
西村
 HSSE(白山砂防スペシャリストエンジニア)の7名の方々との意見交流。
 今回初めての試みでした。砂防に関する精鋭達で砂防ボランティア活動に意欲のある国土交通省OBにより構成されているとの事です。
 私は以前、女性特派員だけでは無く、男性特派員もいても良いのでは? との意見を出した事がありましたが、素人の方々では無く、スぺシャリストの方々が見守って下さる事はとても頼もしく思いました。今回は2名の方がご自分の体験談や砂防に関するお話を、私達にとても解りやすく柔らかく説明してくださった様に思います。
 女性特派員も今回は15名参加し、意見や質問の交換が出来て、これからもこの様な機会を作って下さるとの事で楽しみになりました。
   いつどこにでも発生すると思われる災害に私達も素早く対処出来るには、多くの体験や経験が必要だと思い、これからもお勉強を続けて行きます。宜しくお願い致します。
 
餅井
 HSSEは今年3月に発足されました。HSSE・金沢河川国道事務所の白山砂防スペシャルエンジニア9名中の7名が出席されました。東川敏氏の当時白峰砂防出張所技術係長としての現場の大変な厳しさ恐ろしさや、また合宿生活の頼もしい内容をも話して下さり、その3年間は気の休まることのない大変な生活を送られていたのだと痛感して聞き入っていました
 古川正幸氏の資料の中の中国故事の孔子の居安思危は奥が深く、岩手県宮古市姉吉にある津波常襲地域に残る先人の教訓を刻んである大津波記念碑「此処より下に家を建てるな」の全文は、これからその場所に住居を構えようとする人々銘々の心に刻みつけておかねばならない言葉でしょう。新潟県の土石流モニュメントのセル式砂防堰堤を見てみたいです。
 HSSEの7名の皆様、ありがとうございました。

山口(昭)
 砂防の現場での実際経験されたお話をうかがい、現場での作業の大変さがよくわかりました。
 また、砂防事業は施工業者と国交省の方々が立場を超えて作業していること、現場ならではの楽しい思い出があることも知りました。
 「砂防の原点はとても地味であり、人知れず人の行かないところで砂防堰堤などの事業を行うこと。」
 このような事業が多くの人々に承知されるよう期待しています。
 HSSEさんとの交流が継続されればいいなぁと思いました。

米山
 1. 無人化施工
  書面で、見てるだけでも、すごいです。それを操作するのも人、すごいです。
  2. 白山の光ファイバー
  50年も前、入山して連絡が取れるのは、ふもとに降りてからでした。今は、携帯電話が使えるとのことですが、頂上までは、まだ先とのことです。
  昔とは違い、びっくりするほどの世の中の変化です。ついては、いけませんが、、、、
  いつも 知らないことを知ることができて、良い機会を持たせていただいております。