トップページ > 白山砂防女性特派員 > 第13期白山砂防女性特派員 > 第2回活動
【伊藤】【國田】【小林】【鈴木】【田渕】【中川】【西村】【畠田】【餅井】【山岸】 【伊藤】 畠田さんとともにキャラバン隊の隊長に決まり、出発式での答礼メッセージを伝え、大和前での広報活動を行い、その後手取川流域の行政機関を訪問しました。 長い間白山砂防女性特派員をしていますが、キャラバン隊の隊長の詳細は知りませんでした。まず最初に訪問した白山市役所での出迎えの人の多さにびっくりしました。訪問したほとんど全ての機関で手取川の上流の土砂崩れのための濁りについての話がありました。土砂災害に対する危機管理の意識の高まりを感じて嬉しく思いました。 メッセージの件ですが、各機関で2人で一緒に伝えると声が揃わないので、半分ずつにするとか、機関ごとに交代する方が良いと思いました。 大和前での広報活動で、今までだとグッズが無くなってチラシだけだと受け取って貰いにくかったけど、今年は昨年の広島の災害もあり、チラシだけでも受け取って貰いやすかったように思いました。 【國田】 土砂災害防止月間の今、もう何度も広報活動の参加させていただいています。大和前での広報がどれだけの人々の気持ちをこの月間に立ち止まらせてくれているだろうかと考える。誰1人として立ち止まることなく足早に、体を斜めにしてタオルと二枚のリーフを手にして立ち去る。その数秒間に私は叫ぶ。「今日から土砂災害予防月間が始まります。自分の命は自分で守りましょう。」・・・と。今年初めてどういう人たち?と聞かれた。「国土交通省です。」と何とはなしに胸を張った。家に帰ったらゆっくりと考えてくれるだろうか。梅雨に入り、どこかで災害が発生したら思い出してくれればいい・・・恒例の行事に終わりませんように。そう祈りたいです。 現場見学は、立派な資料と聞きやすい解説で理解しやすいものでした。有り難うございます。天候に左右されながらも着々と進む現場、人工リーフの役割を再確認しました。人工の砂浜ができることも夢ではないことが嬉しいです。海岸線でこれだけの工事が行われていること、声を大にして知らせていきたいと思いました。 【小林】 6月1日、県庁前で土砂債以外防止月間広報キャラバンの出発を見送る。 土砂災害発生の恐れがある「警戒区域」が420ヶ所、「山地災害危険地区」が2696ヶ所もあると。現に手取川上流で土砂崩れがあり川の水は濁ったままでいろいろと影響が出てきている。 大和前でチラシ配り。新幹線開通のためか、人通りが多い。土砂災害防止の喚起を促しながらタオルとともに渡す。タオルがあるので皆さん受け取ってくれる。 手取川の見学で白山の2702mから72kmで日本海に至るのはかなり急流とのこと。対策として「洪水時にねばる堤防」や光ファイバーセンサーを設置し、堤防の浸食発生を早期に発見することなど知られざる努力が24時間行われていることを知りました。破堤した時に水をにがすために、堤防をきっちりふさいでいない事など勉強になりました。 原子力発電が全て停止されている今は、水力や風力、太陽光発電に頼っていますが、このままで電力の受給が出来るのであれば、それに越した事がないのでは無いかと私は思います。 このことをどう地域の皆さんに伝えることができるだろうか? 【鈴木】 手取川ー下清水急流河川対策工にて 洪水時、水を逃がし、戻すシンプルな役目の霞堤、ハイテク侵食感知光ファイバーセンサー、堤防舗装道路に描かれた白ペンキのヘリコプター用サイン、など色々な角度からの防災を知り、驚きました。 前川排水機場 前川の上に直接建ち、水位が、上昇した時は、強力なジェットエンジンで強制排水したり、モニター監視カメラで、常時、梯川流域の安全のための監視をしていた。流域を洪水から守る、身近な現場という感じがしました。 小松工区 海底に出来上がった人工リーフと次の海底現場での仕事の様子や、日々の研究実験によるブロックの形状開発のお話を伺いました。技術者の方々の海岸を守るご苦労を感じました。 どの現場でも、大変な作業とお仕事だと思いました。 【田渕】 前川排水機場見学は2度目ですが、前回説明されていた事もすっかりぬけて、また新鮮に聞くことができました。 梯川は鈴ヶ岳から長い蛇行で流れていること、今江に今江潟があったこと、またその辺りが昔海だったこと、長い年月で土砂などで陸地が出来たこと、梯川の水も手取川から入って水量が多いこと、今でも水量が多いから浸水時の量は半端でないと思われます。 排水の橋も完成して景観も良いし、前川に海水が張り込まないよう日夜作業していること、前回も書きましたが小松城の鬼門にあたる艮(うしとら)の方向で梯川のほとりに守りとして前田利常が小松天満宮を創建したと、機会があれば一度行きたいと思っております。 今回も石川海岸の人工リーフを見学させて頂きました。前回よりずいぶん工事が進んで砂浜が回復しているとの説明、わかりやすく聞きました。 【中川】 今回初めて県庁での出発式に参加させて頂きました。香林坊でのPR活動は歩いている方の足を止めるのは難しく、もう少し多くの方にもう一言、PRできたら良かったと思いました。 午後からの見学で、手取川橋のすぐそばにある霞堤の説明を受けました。よく通っていた橋ですが、土手がまっすぐある印象でしたので資料の上空写真で口が空いている様子がよくわかりました。浸食を早期に発見するための光ファイバーを内蔵した洗掘探知センサーの効果や成果を今後、聞く機会があれば良いなと思いました。 【西村】 今年の土砂災害防止月間出発式は防災士の方々や、関係機関の方々100名が参加され河川国道事務所の二木副所長のお言葉の後、隊長の伊藤弓子さんの答礼後広報車が出発しました。香林坊大和前でのチラシとタオル配りは何時もより多くの方々に配る事が出来て良かったと思いました。又、新入生の方3名がとても素敵な笑顔で活動されていた様子に励まされました。今回は農地・林地防災月間のチラシも同時に配布し、防災士の方々をはじめ、男性の方も多く参加されました。隊長達と別れ、私達は現地見学会へ出発。 今回は手取川と梯川、石川海岸小松工区を回りました。手取川は美川の下清水急流河川対策の説明を受けます。2702mの白山から美川まで72kmの流路で我が国有数の急流河川である事、一度洪水になると流れが早く、強大なエネルギーにより多くの土石の浸食が有り堤防の破堤にいたると言う事です。今、目の前の広がる広い川幅に緩やかに流れる水を見ている限りは想像出来ません。先日来の中ノ川の源流近くで発生した土砂崩れに因る濁水を今日は見る事が出来ませんでしたが、梅雨期に入りゲリラ豪雨が続いたら、どのように変化する事になるのかが心配です。 次に小松出長所に寄り、丁寧に説明を受けました。 最後に、石川海岸の小松工区での人工リーフ設置工事の説明をして戴きました。総延長17,518m、片山津〜松任まで5か所での海岸工事の必要性と大変さを感じました。その工事と同時に養浜(砂浜維持)工事もされているとかで、本当にどの工事も説明をいただき初めて納得できるものばかりです。 私達が教えて戴いた事は多くの方に語っていく必要があると思いました。 【畠田】 今回は「土砂災害防止月間」広報キャラバンの一日隊長を伊藤さんとさせていただきました。石川県庁前で出発式。その後、香林坊アトリオ前で街頭広報活動、パンフレット配り。なかなか受け取ってくれません。ドキドキでした。その後車にて白山市役所から鶴来、河内、鳥越、吉野谷、白峰など各支所を回り土砂災害防止を伝えていきました。今年は白山の奥山で山崩れがあり、手取川の水が濁り一ヶ月以上たってもおさまらないので村々での水源を使用するときに(主に田畑)、土が混入して大変との事でした。これから梅雨を迎えるのでとても心配とのことでした。 一日何ヶ所もまわり、家に着いたら自分でもこんなに疲れたのは久しぶり〜と気がついたのでした。 【餅井】 今年度は第2回目からの参加の活動となりました。 県庁前での土砂災害防止月間の広報キャラバン隊の出発式後、香林坊へ移動して通行中の人々に防災の意識を深めて頂きたく、口頭での説明とビラとタオル(両方ともに土砂災害防止月間の印刷をした物)のセットで配布をさせて頂きました。毎年各地で川の氾濫や土砂災害のニュースを見聞きしておられる事もあってなのか、素直に手に受け止めて頂いた感じがしました。 急流河川の手取川の堤防整備率が90%と進んでいるとのこと、かごマット工や光ファイバーセンサー設置工(400m毎に3本埋設されている)等の洪水対策を下清水にて見学しました。最近はゲリラ豪雨など予想もつかない雨量が発生するので、洪水対策があれば堤防付近の住民の人たちは安心して過ごすことができますよね。 小松出張所の前川排水機場や梯川逆水門は24時間監視操作されていて、これで前川への海水の逆流もなく農家の人々も安心して農業に携われるでしょう。 梯川の鶴ヶ島地区水路拡幅も見ました。これで水害も少なくなることでしょう。 石川海岸の小松工区人口リーフ工事も9基施工後の浸食防止の整備状況を見せて頂きました。 手取川上流の仙人谷の土砂崩れの為でしょうか、家の近くの用水路の水が6月7日現在でも濁っていました。 【山岸】 今回は、午前の活動に参加する事が出来ず、申し訳ありませんでした。キャラバン隊のお二人はお疲れ様でした。 今回見学した箇所は、微妙に位置が違うものの活動で訪れるのは3回目でした。しかし、霞堤の見学では前回は右岸側を昭和9年の大水害の体験者の方のお話を聞いたり、ご一緒に慰霊碑を見学したりしました。また今回見学した左岸側の「下清水急流河川対策」の光ファイバーセンサー設置工やカゴマット工は初めての箇所でした。 というわけで、同じような場所でも説明していくださる方や施工状況によって、違う状態が見学できました。 石川海岸の見学「小松工区(人工リーフ)」は全く同じ場所でしたが、前回聞いた内容を忘れていたり、説明される方の個性が出ていたりで新鮮な気持ちで活動することが出来ました。 ディスカッションでどなたかが、同じ場所を年を経て見学すると変化がわかってそれも良かったとおっしゃっていました。それも一理あります。毎回同じ場所だけの活動ではマンネリ化しますが、同じ場所へ行ったり、初めての場所へ行ったりと多少織り交ぜながら計画していただければそれで十分です。(それもなかなか大変だとは思いますが・・・) 最後にディスカッションの時間をもったのは良かったと思いますが、もし可能であれば移動のバスの中で(移動がある活動の場合)行うというのはどうでしょうか。発言が聞き取りにくかったりして難しいかもしれませんが、改めて時間を割くというのは抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんので、ひとつの意見として参考にしていただければと思います。 お天気にも恵まれ充実した活動をさせていただきました。どうもありがとうございました。