金沢河川国道事務所

第2回活動--平成26年6月2日(月)

 第2回活動は、土砂災害防止月間広報キャラバンの出発式を金沢河川国道事務所長及び石川県土木部長出席のもと、県庁前で行い、香林坊大和前へ移動し、土砂災害に対する注意の呼びかけとビラ配りを行いました。
 その後、キャラバン隊長の2名は白山市役所・各支所(鶴来、吉野谷、尾口、白峰、鳥越、河内)へ土砂災害の防止に関する広報キャラバンに出発しました。
 キャラバン隊長以外の特派員は、4月5日に発生した白山市東二口の法面崩落復旧現場の見学と、手取川ダム管理支所見学、北陸電力福岡第一発電所の見学を行いました。

★参加人数★
 13名

★見学箇所メモ★
1.国道157号東二口法面崩壊復旧現場
 4月5日(土)21時15分頃、国道157号白山市東二口地内で法面崩壊が発生しました。
 翌日4月6日(日)から日中は片側交互通行、夜間通行止めとし、9日(水)からは通行車両の安全を確保するため、仮設防護柵の設置工事に着手し、14日(月)に作業完了、夜間通行止め解除となりました。
 以降は地質調査・設計・崩土除去などを実施し、5月末に斜面上部の土砂や雪崩防護柵などの撤去工事が終了しました。
 6月には国の災害査定が予定されており、その後に法枠・アンカー工を用いた復旧工事にとりかかるということです。
  
2.手取川ダム
 手取川ダムは昭和49年に「治水」「都市用水の供給」「発電」を目的に手取川総合開発事業の一環として工事に着手し、6年の歳月と約770億円の予算をかけ、昭和55年に完成しました。高さ153m、総貯水量2億3,100万m3。(有効貯水量1億9,000万m3)ダム建設に伴う水没面積は約510ha、補償戸数330戸にのぼった、日本でも最大級のロックフィルダムです。

3.北陸電力福岡第一発電所(国登録有形文化財)
 北陸電力福岡第一発電所は、1911(明治44)年から運用を開始し、現在でも現役で稼働している水力発電所です。
 赤煉瓦造りで丸窓や半円アーチなど特徴的な外観が自然景観の中で際立っています。
 また、昭和9年の手取川大洪水の際に被災しており、建物内には当時の洪水のあとが残っており、水害の恐ろしさを後世に伝えるものとなっています。

福岡第一発電所


  • 土砂災害防止月間広報キャラバン
 
キャラバン隊出発式
 
 街頭広報活動(金沢市香林坊
 
 白山市役所・支所訪問

  • 現場見学
 
 国道157号東二口法面崩壊現場  
 
 手取川ダム管理支所  
 
 北陸電力福岡第一発電所  
活動報告

伊藤(弓)】【木澤】【西村】【松本】【道脇】【】【】【村田】【餅井】【山岸

伊藤(弓)
 キャラバン隊出発式の後、香林坊大和前で広報活動をしたが、設定時間も短いために十分ではなかったと思います。道行く人々をターゲットにするので、短いメッセージしか言えないので、難しいと思います。
 国道157号線の法面崩壊現場は、仮設工事が完了し災害査定待ちの状態だったけれど、迂回路もなくかなりの交通量がある場所なので、本格的工事が急務に思われました。
 手取川ダムは多目的ダムで色々と役割を担っていてすごいと思いました。  福岡第一発電所は今はコンピューター制御になっているけど、昔はたくさんの人が働いて水力発電に貢献していたのですね。
 白山のおかげで大きな恩恵を受けているけど、災害も伴うからそこに関係して働く人は本当に大変だと思いました。

木澤
 災害現場を視察させて頂きました。自然の力の偉大さを目の当たりに見せつけます。私達が何気なく通過している道路もこのことで集落が孤立したり、仕事に行けなくなる方もいたりと影響の大きさをあらためて感じます。
 北陸電力福岡第一発電所は昭和36年9月に洪水位4.25mに遭いながら今は「登録有形文化財」になっている建物。おそれいりますの一言です。
 ダムや発電所のお仕事のお蔭で蛇口をひねると水が出て、SWを入れると電気がつく生活が本当にありがたく感じる一日でした。
 手取川ダムにてビデオの中での一言「ダムを尊敬しています」ステキな心で働いている方に拍手です。

西村
 県庁前で行われる、土砂災害防止月間広報キャラバンの出発式、隊長さんも事前に積極的に引き受けられた様です。新たに参加する方もいて新鮮でした。
 今年の梅雨も各地で大雨による土砂災害が発生しています。アトリオ前でのチラシ配布にも関心をもって下さる方が多いような気がしました。
 隊長さん以外の特派員は午後から手取川ダムの途中の道路での土砂災害現場を見学させて戴きました。4/5に土砂災害が発見されたそうですが、2車線の道路でもあり、全面通行止めになって白峰方面の方々は福井の方へ迂回しなければならないと言う大変な事でした。今は、昼夜問わずの工事により車が通れる迄になっていましたが、まだまだ此れからが本格的な工事になるようです。その頃はそんなに雨が降っていたのでしょうかね。梅雨で大雨になると工事も大変です。
 又、明治44年に建設された水力発電所、北陸電力の福岡第一発電所を見学しました。セイモアスキ−場の分岐点辺りにあるので、白峰方面へ行く時には誰しも目にしている発電所なのですが、赤いレンガの外壁で木造の建物は登録有形文化財でもあり、とても興味深く見せて戴きました。
 原子力発電が全て停止されている今は、水力や風力、太陽光発電に頼っていますが、このままで電力の受給が出来るのであれば、それに越した事がないのでは無いかと私は思います。
 今回もお世話下さった方々には御礼申し上げます。

松本
 土砂災害防止キャラバンは県庁での出発式の後、香林坊界隈でビラまきをしました。天気も良く、男性陣も配布してくださったので、あっという間に終了しました。
 午後からの現場見学は、まず東二口地内の土砂崩れの状況と説明を受けました。この道路が通行止めになると輸送ルートが福井の勝山方面からのみ。大半な遠回りになるので取りあえず一車線確保とか。仮設防護策設置工事は無事完了したものの、復旧工事は国の査定を受けてからとか。なかなか道路工事がすすまない理由がわかりました。
 手取ダムは実にきれいな湖面でびっくりしながら見とれてしまいました。やはり今頃が雪解け水が入ってくるので一番透明とか。鶴来浄水場から85万人に送水できるとか。県民すべての飲料水をまかなっているようなもので、手取川のすごさに圧倒されました。
 最後の見学、福岡第一発電所は明治44年に建設され、登録有形文化財に指定されているとか。煉瓦造りや丸窓、半月アーチ、横型の発電機やら、歴史を感じました。写真等を拝見して、日本の昔からのエコの水力発電所は素晴らしいと思いました。いつまでも残してほしいですね。

道脇
 今回は宮さんとキャラバン隊を引き受けました。
 晴天の中行われた出発式は宮さんが答礼してくれたので、私は緊張することなく立っていました。
 大和の前での広報活動は、タオルなので皆気軽に受け取ってくれました。今回は男性も多かったので、すぐに終わりましたが、チラシが足りなかったです。  キャラバン隊は、白山市役所では大勢の人達が待っていてびっくりしました。どこに立てば良いかわからず、ちょっとウロウロしました。
 挨拶は支所ごとに2人で交代で行いました。途中、スピーカーを流しながら走りましたが、音が小さいから聞こえたかな?
 とにかく暑くて、外での挨拶が終わるとクーラーの効いた車にすぐに乗った。
 ご苦労さまでした。無事に終えてホッとしました。


 朝から暑い日になり、太陽に負けそうでした。県庁前のキャラバン出発式、大和デパート前でのタオル・チラシ配りと久しぶりの体験でした。梅雨に入り大雨で災害が出ないようにと思いました。
 最近の気候は亜熱帯気候のように極端な変化がありこわいです。石川の河川は緩やかですが、岐阜は大きな川に豊富な水がとうとうと流れていてそれはそれで良い眺めです。
 災害防止と自然の調和は難しいですね。
 東二口の現場は、想像以上に大きく、復旧は大変だと思いますが、交通量も多く早々に着工してほしいものです。近くのトンネルも心配です。
 福岡第一発電所も外からは何回も見ていましたが、内部もよく見学できよかったです。


 連日の晴天と高温続きの中、県庁前にて土砂災害防止月間広報キャラバン隊出発式が行われました。
 一日隊長として地すべり監視員の方と答礼を行いました。そして、道脇さんとともに広報車に乗り込み皆さんに見送られ出発しました。
 まずは大和前にて広報チラシとタオルを道行く人々に配布し 6月は土砂災害防止月間であることをアピールしました。その後、白山市役所を皮切りに市内7ヶ所を巡回し広報活動を行いました。各箇所では折しも手取り川ダム右岸東二口地内での土砂災害に触れられ、現在も片側通行が続く中、早い復興が待たれる旨のコメントがなされました。
 白山方面に近づくにつれ涼しさを期待していましたが、電光気温が31度を記録する中、暑い広報キャラバンになりました。
 一日隊長を終え貴重な体験をいただいたことに感謝すると共に 私自身の防災知識をもっと増やしたいと思いました。

村田
 今回いろいろあちこちを回りましたが、最も印象に残っているのは東二口土砂崩れ現場です。
 もともと工事をしようとしていたところが、長年の水の浸食によって弱くなったため崩れたとのことでした。今後は土砂を固めて崩れないようにするそうです。他の特派員の皆様は生活に関わるような質問をされていましたが、私は地質調査をする専門がら、昔先生が言っていた、「あんな工事しても露頭が見えなくなるだけで結局は崩れてしまう」という言葉を思いだしていました。私は災害についての知識が乏しすぎるのでよくわかりませんが、防災について複雑な気持ちになりました。
 土砂崩れ防止に一役買っているのでしょうが、工事をしたのちにはより密な調査をしてほしいです。

餅井
 県庁前での土砂災害防止月間広報キャラバン隊の出発式典の後、香林坊大和前での街頭広報活動を行いました。
 今年は以前より、更に通行人が少なく感じられました。防災広報のチラシとタオルのセットを手にして、道行く人に説明しながら配布しました。
 午後からは、道路ができて40年も経過している国道157号線の東二口地内での、この4月に発生した土砂崩れの状況を見学しました。
 仮設防護柵(L54m×H3.5m)の設置されている道路では、昼間は片側交互通行になっていました。通過する車もトラックが多く、かなりのスピードを出していました。もう少しゆっくり走れば良いのに・・・と感じました。いつ何時に、土砂崩れが発生するのか予知できないのは、怖いですね。

山岸
 第2回活動では、午前の出発式や街頭広報活動に参加する事が出来ず、すみませんでした。その上途中乗下車を勝手ながらお願いし、快く了承していただきありがとうございました。
 今回は、身近な東二口地内の崩壊箇所の見学に参加する事が出来、有意義な時間を過ごす事が出来ました。
 国道157号は重要な生活道路なので早く、確実な施工で今後このような事が起こる事無く、安全・安心な生活を送る事ができればと思います。
 質問はしませんでしたが、巷では防雪施設は斜面にただ置かれているだけでアンカーも何も打ち込まれていないとささやかれています。崩壊箇所の左右にはいくつもの防雪施設が設置されていましたが、果たしてそれらは豪雨等で落下する事がないと保証することができるのかとても心配です。 モルタル吹き付けがされているところも地盤との隙間が出来ており不安が残るところです。
 時間のない中で、より有効な施工方法を選択し、安全に施工していただければと切に願うばかりです。