奥飛騨における砂防事業を通じた防災啓発・観光振興の取組み

日本有数の観光地奥飛騨。北アルプスや活火山焼岳は豊かな自然の恵みを与えてくれる一方で時には猛威を振るい、これまでも多くの土砂災害に見舞われてきました。
この奥飛騨地域の発展は土砂災害との闘いの歴史と言っても過言では無く、管内には、大正時代に作られ土砂に埋もれつつも今なお地域を守り続ける空石積みの砂防堰堤や毎年土石流が発生する渓流において整備が進む鋼製砂防堰堤など、様々な形の砂防堰堤、そして1世紀にわたる技術の変遷を見て取ることができます。
また、この奥飛騨地域には、大自然の恵み、土砂災害等の猛威の爪痕などを間近で見て・触れて・感じられるダイナミズムと奥飛騨ならではの人情・文化があります。
これら、普段は一般の方が目にすることのできない点在する砂防施設、大自然の恵み・土砂災害等の猛威の爪痕などの魅力を線で結び、見て回り触れることでより一層の防災意識の向上(防災意識啓発)および奥飛騨地域の観光振興(防災意識啓発と観光振興のマッチング)を図ることを目的に「飛驒の砂守ツアー」を実施するものです。

飛驒の砂守ツアー