36.6梅雨前線豪雨

36.6梅雨前線豪雨位置図

36.6梅雨前線豪雨位置図

昭和36年(1961)6月23日、熱帯低気圧が北上すると共に、南海上にあった梅雨前線も活発化しながら北上、24日から本州南岸に停滞、また26日には四国に接近した台風6号の影響もあり、四国、近畿、東海、関東甲信、北陸の各地方で大雨となりました。伊那谷で36災害と呼ばれる大災害です。

洞谷の土石流発生状況

洞谷の土石流発生状況

飛騨地方では6月23日夜から7月1日にかけて豪雨に見舞われ、7月1日午前5~8時の間に、各地で土石流災害が発生しました。降り始めから6月30日9時までの蒲田川・平湯川の総雨量は404~465mmを観測し、山地の保水状態が飽和に達していたところへ、31~45mm/hの集中豪雨となったために、一時に被害が生じました。

小糸谷の土石流発生状況

小糸谷の土石流発生状況

7月1日、上宝町では、小糸谷で土石流が発生して家屋1戸と耕地が埋没しました。また、大字栃尾地内の洞谷でも土石流が発生して、土砂が県道付近に堆積したため通行不能となり、付近の民家数戸が危険な状態となりました。大字今見では、民家の床下に土石流が流入し、耕地が埋没しました。大字岩井戸では、民家と耕地が流失するなど、上宝町では大きな被害が出ました。