「石積み護岸」の施工について

石積み護岸の施工手順

  1. 基礎工の設置
  2. 石の選定と洗浄
  3. 石の配置
  4. 型枠の設置
  5. コンクリートの投入
  6. コンクリートの養生

1.基礎工の設置

掘削が終わった後、型枠で形を作り、コンクリートを投入し、石積みの石を受けるための基礎工を設置します。

拡大写真をご覧頂けます。
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    型枠の設置

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    型枠へのコンクリート投入

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    基礎工の完成

2.石の選定と洗浄

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掘削時に発生した石(巨石)の選定をし、予め石積み用の石の確保を行います。石には泥や氷が付着していることがあるため、夏期は川の水、冬期は温泉を利用し洗浄を行います。洗浄することにより、クレーンでの石の吊り込み作業時の滑りを無くし、事故防止を行っています。

3.石の配置

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それぞれの石の形状を見ながら石の配置(組み合わせ)を行います。その際に石が転倒しないように石に穴をあけ、鉄筋で固定します。また、景観にも配慮するため、石の平らな面を上にして配置するよう心がけています。

4.型枠の設置

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コンクリートを流し込むための型枠を設置します。砂防工事で使用している型枠は、コンクリートを打ち終わった後に撤去しなくて良いものを使用します。

5.コンクリートの投入

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石と石をくっつけるための接着剤となるコンクリートを投入します。コンクリートを隅々まで流し込むためにバイブレータを使用し締め固めます。

6.コンクリートの養生

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投入したばかりのコンクリートは、固まるまでに時間がかかります。強いコンクリートを作るため、夏期であればコンクリートの温度を下げるために水をまき、冬期であればコンクリートが冷えないように温泉やヒーターを使って温めます。