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雨天時でも走行しやすい道路であるために

道路の排水性舗装

開発に至る背景

 降雨時において道路のわだち部に溜まる水は、

  • ハイドロプレーニング現象
    (高速走行時に厚い水膜によりタイヤと舗装との間のすべり抵抗が無くなる現象)
  • 水しぶきによる視認不良
  • 水はねによる歩行者への迷惑

など、交通安全上の問題の要因となっています。

水はねの様子
《水はねの様子》

 これらの問題を解決することを目的とし、道路面上から速やかに雨水を排除する舗装の開発を行ったものが、 排水性舗装です。

技術の内容

 排水性舗装は、多くの空隙を持つアスファルト混合物であり、その空隙率は20%程度となっています。(通常のアスファルト混合物は3%程度の空隙率)

 この排水性舗装を表層に用いることで、降雨等は透水層である舗装体内の空隙を経由し、浸透していきます。

 表層下にある基層などに、一般の混合物を用いることで、不透水層とします。

 これにより、雨水は路床まで浸透せずに、基層(不透水層)などの表面を雨水が流れ、道路の排水施設(道路側溝など)に速やかに排出される構造となっています。

 現在、車道舗装については、歩道舗装に多く用いられている「透水性舗装」の様に路床にまで雨水を浸透させる構造でなく、耐久性を確保する理由から、路盤以下には雨水を浸透させない構造としています

 しかし、近年では、透水性舗装の車道への適用の検討も進められています。

排水性舗装の概要《排水性舗装の概要》

通常舗装と排水性舗装、透水性舗装
《通常舗装と排水性舗装、透水性舗装》

排水性舗装の効果

 排水性舗装は、前述のように空隙率の高い多孔質なアスファルト混合物であることから、雨天時のすべり抵抗性の向上や水はね・水しぶきの抑制などに効果があります。

 また、多孔質なアスファルト混合物の特徴として、舗装の空隙にタイヤから発生する騒音を吸収する効果も持ち合わせています。

水はねの抑制


《排水性舗装と一般舗装》

上記の写真でも判るように、排水性舗装の路面には、一般舗装の路面にあるような、水たまりが生じにくくなる。

車両走行騒音の低減

《一般舗装》

タイヤ溝と舗装面の間に挟まれた空気の逃げ道がなく、空気圧縮音、膨張音が発生。


《排水性舗装》

空隙に空気が逃げるため、音が生じにくい。


 北陸技術事務所では、排水性舗装の一般国道への適用性を確認するため、排水機能や騒音低減機能についての調査を行ってきました。

 調査の結果から、右図に示すような排水機能や騒音低減効果を確認しています。

排水性舗装の効果
《排水性舗装の効果》

排水性舗装の効果

  • 雨天時のすべり抵抗性の向上(ハイドロプレーニング現象の緩和)
  • 走行車両による水はね、水しぶきの減少
  • 雨天夜間時におけるヘッドライトによる路面反射の緩和
  • 雨天時における路面標示の視認性の向上
  • 車両走行による道路交通騒音の低減
  • 沿道への水はね抑制

地域との関わり(接点)

 北陸地方整備局管内において、排水性舗装を施工後の騒音を測定したところ、施工前(一般舗装)に比べ、騒音値は2~3デジベル(db)程小さくなるという結果となりました。

 下表はこの値の違い(dbの差)が具体的にどのような感じ方となるかを表したものです。

地域に対する貢献状況

 また、雨天時の状況を施工前後で比較しても、水はけがよくなることから、雨天時でも快適に走行することができ、水はね等も少なくなるため、歩行者も安心して歩けることになります。

施工前後の比較
《施工前後の比較》

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