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千曲川だより

 掲載日 2019/06/12

 

 

外来魚コクチバス産卵床の現地駆除研究会に参加
〜美味? コクチバスを食す!〜


  現在、千曲川において外来種である「コクチバス」の生息が猛威をふるい、千曲川のアユ不漁の一因とされています。そこで、成魚や稚魚の駆除を試みる地元の上小漁業協同組合が、ふ化前後の駆除も有効な手段とし、コクチバス産卵床の現地駆除研修会を令和元年6月8日(土)に開催しましたので、参加してきました。

 当日は、長野県環境保全研究所の北野主任研究員を講師にむかえ、実際に川に入りコクチバスの産卵床の見つ方や座学では駆除方法の説明があり、学んできました。

【主な内容】
@産卵床は、浅瀬の流れが緩やかで大きな石など障害物のある場所につくられる。
A産卵床ができる5〜6月に駆除することで繁殖が抑えられる。
Bふ化後の稚魚は、1週間程度は産卵床の上に固まっているため、すくい取ることで駆除が可能。
C産卵床の上に土を被せるだけで、7割程度が死滅。
D産卵床には数千〜1万個の卵が産み付けられるため、産卵床を壊すことは効果的な駆除方法である。

 残念ながら現地調査では、前日の降雨の影響により産卵床は確認できませんでしたが、コクチバスの成魚数匹を投網などで捕獲も行いました。


 
実際に川に入り、産卵床の見つけ方を勉強   千曲川のつけば小屋での座学状況
投網等により捕獲したコクチバスの成魚
(長野県環境保全研究所 北野主任研究員)


 また、上田市の千曲川つけば小屋では、外来種のコクチバスを「食べて減らそう」と商品化も考えられており試食会も行われました。


 
塩焼き   天ぷら

唐揚げ マリネ  すり身にしたさつま揚げ



 コクチバスは、スズキのような淡泊な味わいであり、塩焼きや天ぷらは好評で意外に食べることができました。

 本つけば小屋では、「キャッチアンドリリース」をする釣り人が後を絶たないが、「キャッチアンドイート」を根付かせることがねらいとのこと。

 研修会に参加し、コクチバスの駆除には今のところ決定打が無いところではありますが、今回のように産卵床の駆除などにより地道な駆除活動を行うことで少しづつではありますが、外来種のいない千曲川に取り戻して行ければと感じました。

担当:調査課 

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