千曲川河川事務所千曲川情報館
防災/災害情報ニュース/イベント入札契約情報事務所と事業環境への取り組み知る・遊ぶ・協働総合学習素材リンク集
トップページ >ニュース/イベント >千曲川だより

千曲川だより

 掲載日 2015/9/8

 

 

柳町中学校の皆さんと水生生物調査を実施しました



9月5日(土)、千曲川河川事務所と長野市柳町中学校で水生生物調査を実施しました。
この水生生物調査は、広く一般の方々の参加を得て水生生物状況を調べることにより、河川の水質状況を観察し、水環境管理の推進に資するとともに、参加者等に身近な河川の水質状況、河川の水質改善の必要性、河川愛護の重要性を認識していただくことを目的に、地域のかたと協働で例年実施しているものです。
千曲川管内では、この長野市を含め全部で4箇所の調査を、それぞれ近傍の中学校といっしょに実施しました。

長野市の調査箇所は屋島橋下流の左岸の予定でしたが、雨が続いて水位が高く危険な状態だったため、やむを得ず屋内での調査となりました。
調査は柳町中学校の皆さん17名の参加のもと中学校で実施しました。調査内容は、予め採取予定の地点で採取した材料で実施するため、教室の中とはいえ屋外実習とほぼ同じ内容になります。
調査した内容は主に以下のとおりです。

●川のようす・水質調査 : 水の色、におい、透視度、水質(パックテスト)の調査
●水生生物調査 : 水の生き物のうち、どんな種類の生き物がいるか種類と数を調査

水質調査では、実際に川に入ることはできませんでしたが、現場の写真を見ながら実際ににおいや浮遊物を観察したり、透視度計で透視度を計測したり、パックテストによりCODを調査したりしました。
今回は屋内実習ということで、特別に川のCOD調査のほかに、ジュース溶液を使ったCOD調査もオマケで実施しました(屋外でジュースを川に流すことはできません!)。ほんの少しのジュースやコーラを混ぜただけでパックテストの色がまるで違う色になり、みんなビックリです。


教室での実習風景 コーラのCODは…

次に、予め当日朝に採っておいた水生生物を調査します。
残念ながら直接川に入って自分の網で生物を採取することはできませんでしたが、バットにひろげて生物をつまんでより分ける調査(同定調査)は同じように実施しました。
バットの中には様々な生物がうようよ泳いでいて、「いろんな生き物が普通にいっぱいいるんだなー」とみんな感心していました。
この調査箇所はヒラタカゲロウ類などが多く、きれいな川であることがわかります。

さて、どれがどれでしょう?     小物はなかなかつかまえられない

みな時間を忘れて生物をよりわけ、種類と個体数を確かめ、班ごとに発表しました。結果、質判定『Tきれいな水』という判定を出すことができました。
残念ながら川の中に入ることはできなかった今回の調査ですが、そのぶん時間にゆとりがあり、机の上で落ち着いて時間をかけて良い調査をすることができたと思います。
千曲川河川事務所では、この屋島橋地点を含め管内4箇所で同様の水生生物調査を実施し、全て完了することができました。この結果については全国的に集計され、全国の川の水質を示す指標の材料として公式に使用される予定です。


 

 

ページトップへ

〒380-0903 長野市鶴賀字峰村74
千曲川河川事務所 管理課 TEL 026(227)9261 FAX 026(227)4071
Copyright (C) 2007-2014 Chikuma River Information Room. All Rights Reserved.