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 掲載日 2013/01/04

                   

                平成25年 千曲川河川事務所長 年頭挨拶

                 国土交通省北陸地方整備局
              千曲川河川事務所長 佐近裕之

 

 新年明けましておめでとうございます。
 地域の皆様には、日頃から国土交通省及び千曲川河川事務所の社会資本整備、河川管理に対し、深いご理解とご協力をいただきありがとうございます。また、河川環境保全のため、河川清掃や外来種駆除など様々な取り組みをいただいており、改めて感謝申し上げます。


○千曲川河川事務所の使命
 千曲川河川事務所では、
・「人々の生命・財産を災害から守るために全力を尽くします」
・「千曲川・犀川の自然環境を大切にし、詩情豊かで潤いのある川づくりを推進します」
・「河川の整備と管理を通じ、活力ある地域づくりの実現に貢献します」
の三つをモットーに、河川整備・管理に取り組んでおります。今年も引き続き地域のため、河川整備、河川管理にしっかり取り組んで参ります。

○河川整備計画策定の策定
 千曲川・犀川(信濃川)については、現在、今後30年間の河川整備に関する「信濃川水系河川整備計画」を策定しています。策定に当たっては流域住民の皆さんや市町村長等からご意見を頂き、ご理解とご協力を頂くこととしており、昨年にはその骨子を示し、様々なご意見を頂きました。現在、この骨子に具体的な整備内容や整備箇所等の肉付けを行っており、近いうちにお示しすることができるものと考えております。皆様の身近にございます千曲川・犀川をよりよいものとするため、その整備手順や整備内容、整備手法など様々な点についてご意見を頂きたいと考えております。

河川整備計画 公聴会 

○河川の整備の推進
 千曲川については、流域内の抜本的な安全確保、治水対策として「戸狩・立ヶ花狭窄部」の河道掘削が最も重要となります。当事務所では昨年から当該狭窄部の掘削工事に取りかかっており、これまで順調に河道の拡幅が進んでおります。今回の掘削では、平成18年7月洪水を安全に流下できるレベルまで掘り下げることとしております。上記に示した河川整備計画では、さらに戦後最大の洪水まで安全に流下できるレベルまで向上することとしており、今回の工事はその第1歩になるものと考えております。なお、狭窄部等で掘削した土砂は堤防等の材料に活用し、流域の安全・安心の確保を計るとともに工事コストの縮減にも努めております。


立ヶ花掘削(上今井橋下流) 

 昨年着手しました中野市岩井・田上両地区の堤防嵩上げ工事についても地域の皆様のご理解・ご協力の下、順調に進んでおり、平成25年度中には一部を除いて概ね完成する見込みであり、極めて短期間で工事が進んでおります。工事期間中は騒音・振動や粉じんなどの発生によりご迷惑をおかけすることもございますが、工事の重要性に鑑み、引き続きご理解・ご協力頂きますようよろしくお願いいたします。

掘削土砂を利用した田上築堤

 また、平成23年5月の洪水で崩れた長野市内の犀川護岸についても護岸整備を行っております。平成24年は洪水なども少なく、順調に工事が進んでおります。その他、千曲市須坂地区、八幡地区等では堤防強度に問題があることからその補強工事を行っており、昨年着手いたしました。
管内各地で様々な改修工事を進めさせて頂いておりますが、流域全体の安全確保を図るための工事であり、何とぞご理解・ご協力頂きますようよろしくお願いいたします。

災害から復旧した綱島護岸

○環境整備(さくら堤の整備)
 千曲川・犀川ではその豊かな自然環境を活用した整備も進めております。
 長野市・小布施町の長沼地先では、長野市等と連携して長沼さくら堤の整備を行っております。これまでは堤防脇に盛り土(側帯といいます)を行い平成25年度には概ね完了する見込みとなっております。今後は側帯上にさくらなどの樹木を植え、千曲川の景観を活かした緑地帯が完成する見込みです。しばらくはこれらの樹木も小さく治水安全性の向上にしか役立ちませんが、数年も経てば立派なさくらとなって必ずや素晴らしい地域の皆様の憩いの場所となるものと思います。

数年後が楽しみな長沼さくら堤

○河川管理(河道内樹木の伐採)
 昨年末には中央自動車道でトンネル事故が発生するなど、社会資本の維持管理について注目を浴びました。多くの方が亡くなるなど痛ましい事件であり、ご冥福をお祈りしたいと思います。千曲川河川事務所では、日々の巡視や堤防や樋門などの社会資本の点検等を通じ、河川の安全確保を図っております。国の財政事情も大変厳しく公共事業予算の確保、特に河川管理等にかかる経費の確保は非常に困難となっております。適切な維持・管理を行うため様々なアイデアを出して経費の節減策について考えて参ります。
 経費削減策の一例として河道内樹木の公募伐採についてご紹介します。河道内に繁茂しすぎた樹木は洪水時の妨げとなることから伐採する必要があります。これらについて公募で選んだ地域の方々にニセアカシア等の外来種を伐採頂いております。公募による伐採により伐採費や処分費などの抑制がはかられますので、今後も引き続き公募伐採の活用拡充等により、経費の節減を図ると共に、適切な河川管理を計っていまいります。

地域住民による伐採

 千曲川河川事務所では、千曲川・犀川の整備・保全を通じ、後世によりよい国土を伝えるよう努力して参りたいと考えております。河川整備計画の策定や河川管理での協働など、様々な場面において流域の皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
  
 

 

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