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千曲川だより

 掲載日 2012/11/13

 

 

千曲川の源流に行ってみました

 

 日本一長い川は信濃川です。幹線流路延長は367kmあります。新幹線で言うと、東京駅から名古屋駅までが366km、名古屋駅から岡山駅までが367kmです。また、高速道路で言うと、新潟西ICから北陸自動車道で福井北ICまで行くと369km、新潟西ICから上越ICT経由で長野県を縦断すると、恵那山トンネル入口あたりが367kmです。なお、最近よく聞く「排他的経済水域」とは沿岸から200海里ですが、その200海里は約370kmです。

 長野県内では千曲川と呼ばれ、新潟市まで流れる信濃川ですが、そのスタート地点は甲武信岳(こぶしがたけ)(標高2,475m)にあります。その名のとおり甲斐(山梨)、武蔵(埼玉)、信濃(長野)の3県にまたがる山です。このように3つの県境に位置する山は三国山などと呼ばれることが多いのですが、甲武信岳は具体的です。語呂あわせがよかったからでしょうか。

苔むす千曲川 小さな滝もある

 甲武信岳に源流がある川は他に荒川と笛吹川があります。山頂付近に降った雨粒がたどりつく先は、日本海、東京湾、駿河湾のいずれかです。甲武信岳は運命が大きく分かれる分水嶺となっています。

 荒川は埼玉県を流れ、東京で流れの一部を隅田川に分かち、東京湾に流れます。現在の隅田川がかつて荒川でしたが、水害をなくすために人工的に掘られた放水路が現在の荒川となりました。荒川の土手はドラマのロケ地となることが多く、「3年B組金八先生」のオープニングシーンでおなじみです。
 さて日本一長い川は信濃川ですが、荒川は日本一太い川です。埼玉県中央部で最大川幅が2,537mにもなります。

 笛吹川は富士川に合流されて駿河湾に流れます。富士川を渡る新幹線と富士山がよく写真に撮られています。なお富士川を境にして電源周波数が50hzと60hzに分かれています。

岩場を歩けばもうすぐ頂上 山頂から千曲川方面を望む


 さて、肌寒くなってきた10月末に甲武信岳に行ってみました。朝早く長野市を出発し、千曲川に沿って、レタス畑が広がる川上村を奥へ奥へと進むと、登山口のある毛木平駐車場に着きます。ここからおよそ4時間歩くと頂上です。途中、千曲川水源地標が立っており、川に降りると曲がった木の下から透明な水が湧き出ています。

 水源地からは頂上までは勾配がきつくなります。尾根に出て視界が開けたとき、雲の上に富士山が少しだけ見えましたが、まもなく雲に包まれてしまいました。天気がよければ絶景でしょう。

頭を雲の上に出す日本一の山 カモシカと違って鹿は逃げないようです

 源流の水は長年の年月を経て甲武信岳に濾過された澄んだ水なのでしょう。日本海まで流れる前に私の体が吸収してしまいました。おいしい水でした。
                                              (調査課 大倉)
  

 

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