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 掲載日 2012/11/06

 
 川のほとりに人が住み、町を結んで列車が走る。川を感じる鉄道小旅行

 乗りテツ 川紀行 「しなの鉄道線と千曲川

 

 小諸駅を出た「しなの鉄道線」の電車は、千曲川沿いの丘の果物畑を長野に向かって駆け下りて行きます。
 川沿いの名所、布引(ぬのびき)観音は「牛に引かれて善光寺参り」の伝説発祥の地と言われ、険しい岩場に築かれた観音堂は国の重要文化財になっています。
 田中駅で降りると北国街道の宿場町、海野(うんの)宿。往時の賑わいを感じさせる街なみが、時間旅行の気分を味わわせてくれます。

重要文化財 釈尊寺観音堂

海野宿のたたずまい
  電車が上田駅に近づくと左手から新幹線が迫ってきます。千曲川を渡る新幹線の橋梁は「ハープ橋」と呼ばれている斜張橋(しゃちょうきょう)です。千曲川には美しい橋がたくさんあります。
 上田駅からは千曲川を渡って「信州の鎌倉」と呼ばれる別所温泉郷に向かって、「上田電鉄別所線」が走っています。駅前ではこの地ゆかりの真田幸村の銅像が人々を迎え、車窓からは真田氏の居城でもあった上田城趾を望むことができます。

新幹線のハープ橋

千曲川を渡る別所線
 春から秋にかけて、千曲川の河原では「つけば」と呼ばれる小屋が建てられ、捕れたてのアユやウグイなどの川魚を味わうことができます。アユ釣りを楽しむ釣り人の姿も多く見られます。
 やがて左側の車窓から「半過(はんか)岩鼻(いわはな)」と呼ばれる光景が見えてきます。この辺は川と線路と国道を挟んで崖が迫ってくる狭窄部(きょうさくぶ)となっていて、長野県の東信地方と北信地方の境になっています。ネズミの大群が山をかみ切ってできたという伝説が残されています。

アユ釣りを楽しむ人々

奇景「半過の岩鼻」
 左手の山の麓に上山田(かみやまだ)温泉が見えてくると、電車は千曲川から離れ、車両基地や点検設備などがある戸倉駅に到着します。ここは信州の名湯「戸倉上山田温泉」の玄関口です。
 戸倉から二つ目の屋代駅は、平成24年3月末で廃止になった「長野電鉄屋代線(やしろせん)」への乗換駅でした。跨線橋を渡った2番ホームの中程にある木造の待合室が昭和を感じさせます。

屋代駅の風情

在りし日の屋代線
 長野市街地対岸の千曲川沿いをトコトコと走っていた屋代線の電車に思いを馳せている間に、列車は千曲川の鉄橋を渡り、しなの鉄道線の終点、篠ノ井(しののい)駅に到着します。ここからJR信越本線に乗り入れた電車は、川中島の古戦場を遥かに望み、終点の長野駅に向かって善光寺平を駆け抜けていきます。


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