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千曲川だより

 掲載日 2012/10/03

 

 

平成24年度
千曲川河川事務所建設労働災害防止大会を開催


   『見過ごすな 慣れた作業に 危険あり 周囲の安全 再確認!』
   『あなた自身の安全が 家族と職場の願いです。』
   『あなたのヒヤリを職場で生かそう危険予知!』

                               ― 多数の応募から選定された安全スローガン ―

 北陸地方整備局では、毎年9月の第4週を「建設労働災害防止週間」と定め、建設工事における労働災害の防止に向けての活動や啓発等を行い、より一層の安全衛生水準の向上に努めています。
 千曲川河川事務所では、9月27日(木)に「建設労働災害防止週間」の活動の一環として、主に工事現場等での安全確保を目的に、建設労働災害防止大会を開催しました。
 大会には発注者をはじめ、千曲川河川事務所が発注する工事や作業の受注者、発注者と受注者で組織する工事安全対策協議会の役員等の54名が参加しました。今後河川工事が本格化するにあたり、官民一体となった建設労働災害の撲滅に向けて意思統一を図ったところです。

【建設労働災害防止大会の内容】
 大会では、工事安全対策協議会長(千曲川河川事務所長)の挨拶の後、北陸地方整備局管内で発生した平成24年8月までの事故発生状況が報告され、平成23年度工事を代表して、株式会社鹿熊組と川中島建設株式会社より「安全管理に対する取り組み」について紹介がなされました。安全対策と言っても幅広いですが、今夏が猛暑だったこともあり、特に熱中症対策に注目した内容となりました。

発表された(株)鹿熊組 石坂浩志氏(左)と川中島建設(株)の宮脇和也氏(右)

 
【安全管理優良請負者の紹介】
  北陸地方整備局では、建設工事における労働災害の防止に向けて、請負者による自主的な安全衛生管理体制の整備と現場での安全対策の取り組みに対して、その安全管理が特に優秀であって他の模範となる受注者を「安全管理優良受注者」として表彰しています。
今年度は、9月14日に表彰式があり、北陸地方整備局全体で22社が表彰され、千曲川河川事務所管内では、株式会社北條組が表彰を受けられ、建設労働災害防止大会で出席者に紹介されました。  
安全管理優良請負者表彰を受けた(株)北條組のご担当者

【安全スローガン・安全宣言採択】

 大会に先立ち、関係者から今年度の安全スローガンの募集をしており、7社・23名から37編の応募がありました。その中から優秀スローガンとして3編が選出され、大会にて該当者よりスローガンを提案していただき、採択されました。続いて、受注者を代表として、(株)栗木組竹内信介氏が安全宣言を提案し、満場一致で採択されました。

優秀スローガンの復唱
(左から清水氏、羽生田氏、片山氏)

安全宣言を提案する竹内信介氏((株)栗木組)


★優秀スローガン
●見過ごすな 慣れた作業に 危険あり 周囲の安全 再確認!
      川中島建設(株) 清水 信寿 氏

●あなた自身の安全が 家族と職場の願いです。
      (株)鹿熊組 羽生田 喬志 氏 

●あなたのヒヤリを職場で生かそう危険予知!
      (株)北條組 片山 雅彦氏


                   安 全 宣 言

 千曲川河川事務所発注工事等の労働災害防止については、日頃より、千曲川河川事務所工事安全対策協議会として、安全講習会や定期的な安全パトロール等を通じて、その根絶に鋭意取り組んでいるところである。
 今日、建設業界は、建設投資の減少などにより、地域の建設業を取り巻く経営環境はかつてない厳しい状況となっており、一層の効率性や生産性向上が求められている反面、工事現場では熟練労働者の不足及び高齢化、機械化施工の進展により工事現場での作業員と機械が混在するなどの状況にあり、労働災害発生の危険性は従来に増して高まっており、僅かな気の緩みも絶対に許されない状況にある。
 また、近年は東日本大震災や長野県栄村の地震などの大規模災害、昨今の異常気象による記録的な豪雨等が相次ぎ、緊急時や災害時における応急復旧対応が重きを成して来ているが、地域を熟知する建設業が迅速かつ適切な対応が可能であるため、地域からの期待も大きく、重要な使命となっている。
 このため、地域における建設業は、地域の経済・社会の発展に欠かす事の出来ない役割を担っており、地域を熟知する建設業の健全な発展は必要不可欠であるとともに、建設労働災害の撲滅は最も重要な課題である。
 このような状況のもと、無事故、無災害を実現するために、安全施設の設置だけに頼ることなく、心身とも健康で、安心して働ける快適な職場環境づくりを行うなど、工事現場の特性に応じたきめ細かな安全対策に取り組むことが必要である。
 私達、千曲川河川事務所工事安全対策協議会は、本大会を契機に、新たな決意のもと、なお一層の現場の安全管理に努力し、官民一体で建設労働災害の撲滅に取り組むことを宣言する。

       平成24年9月27日

                    平成24年度 千曲川河川事務所工事安全対策協議会
                                         建設労働災害防止大会


【講演「建設業における労働災害防止について」】
 長野労働局 労働基準部 主任労働衛生専門官 宮島暢久氏を講師にお迎えし、「建設業における労働災害防止について」と題して講演して頂きました。
 宮島氏からは、建設業における労働災害の特徴や長野県内における労働災害発生状況の紹介がありました。
 また、最近の関越道のバス事故(一度に多数の死傷者)、集中豪雨・竜巻等(パターンが変化)などから、従来の危険予知活動では、利点も多い反面、個人の経験則から安全目標が限定的になる傾向があり、これからは現場単位だけではなく、事業者全体で組織的かつ先取り型の管理活動が重要になるとのことでした。
 これは事業者が組織全体で計画的・体系的にリスク低減に主眼を置いた「先取り」的活動であり、事前にあらゆる危険源を洗い出し、リスクの高いものから優先的に対策を講じていくというもので、最悪の事態(死亡事故)とせず、減災対策としての効果が期待されます。

【これからが河川工事の本番、事故ゼロに向けて】
 非出水期に行われる河川工事がこれから本格化します。千曲川河川事務所では、ゼロ災害で工事が完成するよう、受注者のみなさんと協力して事業を進めてゆきます。よろしくお願いします。

 

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