掲載日 2011/03/09
犀川上流域の水環境シミュレーションの試算が報告されました
安曇野市が運営する「第5回安曇野市地下水保全対策研究委員会」が、安曇野穂高総合支所で3月4日に開催されました。
安曇野市地下水保全対策研究委員会は、現在、安曇野市では地下水利用に関する取り決めがないため、過度のくみ上げによる地下水の枯渇や地盤沈下等の影響が心配されていることから、安曇野市地下水保全対策指針の策定に向けて、昨年7月に信州大学の藤縄教授を委員長として学識経験者、地下水等関係団体、国及び県関係機関などにより委員会が組織されたもので、これには千曲川河川事務所も参加しています。
今回の委員会では、前回の委員会で報告された「地下水を恒久的に維持するための節水や地下水の再使用ついて」に関連して、
@神奈川県秦野市における地下水保全・涵養事業の取り組み状況について
A地下水涵養に関する安曇野建設事務所からの提案
Bわさび田と地下水について
などが報告され、その後、千曲川河川事務所からは研究会での検討の参考として、
C犀川上流域の水環境シミュレーション(試算)
の報告を行いました。
このシミュレーションは、平成19年度から4年間かけて行ってきた「犀川上流域の水環境調査結果」を基に、松本盆地全体と高瀬川・穂高川・犀川の三川合流部付近の地下水流動機構(湧き水発生の仕組み)をシミュレーションモデルにより再現し、揚水量や土地利用の変化による地下水位や湧出量の試算を行ったものです。
今後も委員会では、安曇野市地下水保全対策指針の策定に向けて、検討を続けていくことが事務局より報告されました。