猛暑による農作物への影響を考慮しかんがい水利権の取水期間を延長しました

　今年は例年にない猛暑となり、信濃川水系梓川の梓川頭首工等で取水し松本市を中心に耕作地をかんがいしている「国営中信平土地改良事業(PDF書類464KB)　利水者名＝農林水産大臣」から、農作物の品質低下など影響が出ており、かんがいが終わる9月16日以降、取水量が減少するとさらなる悪影響が懸念されるため、緊急的に取水期間を延長したいとして農林水産省側から協議がありました。

既に高温による影響がリンゴに現れています

　これを受け千曲川河川事務所では、河川の正常な状態を維持するために必要な流量を確保するため、直ちに上流利水者に協力要請を行うとともに、下流で取水する利水者にも同意を求めたところ共に了解が得られ、取水期間延長は河川管理上支障ないと判断し、9月14日に農林水産省の出先機関である中信平二期農業水利事業所に対し、取水期間延長に対する同意書を交付しました。



　今回の取水期間延長に対する対応は、関係機関の迅速な判断と、上流利水者の協力、下流利水者の理解が速やかに得られたことにより、円滑な対応を行うことができました。
　当事務所においては、今回の様な異常気象に起因する取水期間延長等の措置については、関係機関と連携し、関係する利水者の同意を得ながら対応して参りたいと考えています。



　この緊急措置により、地元の農家で栽培する農産物への影響が少しでも軽減されることを願います。