第9回高瀬川等水環境協議会が開催されました

　高瀬川等水環境協議会は「青木湖の利用による水位低下について、大町地域の合意形成を図ると共に、高瀬川の瀬切れ解消状況の検証を行うこと」を目的として、大町市長を委員長に、長野県（大町建設事務所長）、昭和電工(株)（大町事業所長）、国土交通省（千曲川河川事務所長・大町ダム管理所長）によって組織されています。

　平成18年以来、毎年この時期に、青木湖の減水状況見込みに関する報告を行うため、協議会を開催しているものですが、今回12月22日(火)に大町市役所で行われた会議では、青木湖の減水状況見込みのほか、今年の秋に7回発生した高瀬川瀬切れ状況や対応等について、以下の通り報告が行われました。
1. 長野県大町建設事務所
　瀬切れ対策として春季の出水により変化した高瀬川の澪筋（みおすじ）を、左岸側から右岸側へ戻すよう瀬替え工事を実施した。
2. 大町ダム管理所
　瀬切れに対する追加放流と、農業用水路を利用した放流方法による、早期の瀬切れ解消への取り組みを実施した。　大町ダム管理所の瀬切れの取り組み状況はこちら
3. 昭和電工（株）
　河川の監視状況及び瀬切れ対応としての義務放流量以上の上乗せ放流を実施した。
4. 大町市
　青木湖、高瀬川について市民から苦情等はなかった。
5. 大町ダム管理所
　現在の大町ダムの貯水位の報告。
6. 昭和電工（株）
　現在の大町ダム水位からの想定運用として、今年の青木湖の減水は9ｍ以内となる見込み。

　協議会では、平成２１年秋に発生した瀬切れについて関係機関が協力して対応したことが改めて確認されたほか、出席機関からは大町ダムが継続的に実施している地下水調査に対し、河川流量や地形などとの関連性について熱心な質疑が行われました。