掲載日 2009/04/21
安曇野建設事務所に河川情報・映像を配信開始!
1.概要
千曲川河川事務所では、千曲川・犀川流域の住民の皆様の安心安全な暮らしを災害から守るために、沿川自治体と河川防災情報を共有して洪水被害の予防、災害時の迅速な避難のため、河川情報配信システムの整備を進めております。この度、平成21年3月末より、長野県安曇野建設事務所と情報システムの整備接続が完了し、河川情報・映像の配信を開始しました。
配信された河川情報 | 配信中の河川映像(映像は梓川梓橋付近) |
2.安曇地域の洪水被害
犀川の安曇地域は多数の河川が合流する場所で、過去に洪水被害が度々発生する場所であります。近年では、平成18年7月に梅雨前線による出水において(立ヶ花観測所で計画高水位まであと7cmに迫る10.68m(観測史上第2位)を記録)、洪水による被害が発生しました。安曇地域においても、犀川の水位が上昇し、多数箇所で土嚢積みなどの水防活動が行われました。また、犀川、梓川において、堤防の護岸が損壊するなどの被害が多数発生しました。
H18.7梓川奈良井川合流部増水状況 | H18.7水防活動状況(安曇野市萩原) | H18.7水防活動状況(生坂村下立野) |
このような洪水被害を少しでも防ぐため、国と県が情報共有し河川状況をリアルタイムで把握することで、水防活動の迅速化、流域住民の皆様への素早い情報提供を実現することが求められていました。
3. 配信システム
配信システムの概要は次のとおりです。千曲川・犀川の水位データ、雨量データ、河川カメラ映像、樋門樋管水位データ は
↓無線回線・光ネットワークで
千曲川河川事務所の 映像装置・河川情報装置に集約され
↓光ネットワーク(長野県防災情報ネット)で
県庁、建設事務所、市町村、ケーブルテレビ(10社)、NHK長野放送局 に配信されます
4.効果
(1)自治体での効果・・・ライブ映像にて、現地の河川状況がリアルタイム・詳細に確認出来る
現地の水位雨量状況が、リアルタイムで確認出来る(防災情報ネット光回線で安定的に)
これにより
迅速な河川パトロール・水防活動の実現 (被害を未然に又は最小限に抑えられます)
災害時の避難誘導の迅速化 (事前に避難誘導を実現)
(2)流域住民の皆様への効果は・・・
市町村からの迅速な情報提供・避難誘導が実現し、人的被害を予防軽減。
迅速な水防活動により、家屋の浸水被害が予防軽減されます。
5.最後に
これからも、国、県、市町村が防災情報を共有することで、相互に連携して迅速に災害対応にあたり、流域の住民の皆様の安心安全な暮らしのため、洪水被害の予防・軽減に努めてまいります。
安曇地域の皆様を洪水から守るため、国・県 力を合わせて頑張ります! |