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千曲川だより



  
岡本勝氏が水位観測の功績で「瑞宝単光章」を受章されました

 

 

 平成20年秋の叙勲『瑞宝単光章』を飯山市在住の岡本 勝氏が受章され、12月1日(月)、千曲川河川事務所にて伝達式を行いました。

  岡本氏は、信濃川水系千曲川飯山水位観測所水理観測員として31年9カ月(昭和47年〜平成15年)という長期にわたり、強い責任感と不撓不屈の精神を持って観測業務に専念されました。

  風雨の激しい中、冬季の足下が危険な状態の中でも、職務の重要性を深く認識され、一日も欠かすことなく、正確な観測を続けていただきました。

  この旺盛な責任感と努力による観測業務の遂行は、他の模範となるものであり、永年にわたる功績に対し、『瑞宝単光章』という大変名誉ある章が内閣総理大臣から授与されました。

  伝達式の後の懇談の場では、当時を振り返り、長い間従事されたからこそ言える貴重なお話を伺いました。
 ・量水標の目盛りが汚れて読めなかった時、竹竿の先に布をつけて汚れを拭き取ったこと。
 ・出水後、法面に設置してある量水標の上に土砂が溜まり、その撤去に苦労したこと。
 ・冬場にかんじきを履いて観測に行った際、足をとられて助けを呼ぶ羽目になったこと。
 ・昭和57、58年の水害の話など。

 また、防災に関する話として、昔は出水に備え、軒下に舟を用意されていたこと、降雨や河川の状況により、家財道具などを高い所へ上げていたこと、今では河川の水位情報をケーブルテレビで見ていることなど、大変興味ある話を伺えました。

 今後もこのたゆまぬ努力により得られたデータを河川の整備に利用していくとともに、観測を引き継いだ事務所職員も正確な観測を行えるよう努力していくこととします。

  


岡本氏が昭和の時代に観測していた水位標



 《用語解説》

 瑞宝単光章 ・・・ 公務等に長年従事し、成績を挙げられた方を対象に授与される。
贈呈者は、内閣総理大臣。
 水理観測員 ・・・ 国土交通省(旧建設省)において、雨量を観測するため、地元の方に委嘱し、毎日の観測を行っていただいたものであるが、観測機器の整備に伴い、平成15年12月末をもって、人による観測が全国一斉に廃止となった。



岡本さんからお礼のお手紙をいただきました(PDF書類135KB)

 

 

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