建設労働災害ゼロに向けて
千曲川河川事務所工事安全対策協議会総会を開催
7月24日、長野市七瀬中町「ウエルシティ」において、「官・民一体で、建設労働災害をなくそう」と工事関係者など150名余の参加で「千曲川河川事務所工事安全対策協議会」の総会を開催しました。
工事安全対策協議会会長の松原事務所長は、「地域の安全・安心は、地域に根ざした優良な業者があってはじめて確保される。平成14年以降、大きな事故は発生していないが、昨年7月洪水の災害復旧工事でいつもより工事が多く、従前にも増して労働災害防止に積極的な対応が求められる。事故防止は安全パトロールなど、日々の地道な取り組みが大事である。無事故で工事を完成させていただきたい。」とあいさつを行いました。
議事では、規約、役員、昨年度の活動報告、本年度の活動計画を確認するとともに、事務局から、平成19年上半期の北陸地方整備局管内の工事事故発生状況、事故事例の報告、安全パトロールによる指摘事項の説明が行われ、安全施工について参加者全員で気持ちをあらたに、安全施工を確認しました。
総会に参加した工事関係者 |
講演 「千曲川の水防“堤防の一部流出と決壊”」 |
北陸地方専門防災エキスパート 金箱 貞 氏
議事終了後、北陸地方専門防災エキスパートの金箱貞氏から、昭和34年台風7号洪水による小島田堤防決壊寸前の水防活動、昭和58年台風10号洪水による、坂城町鼠宿、上田市中之条地先の堤防決壊、昭和57年台風18号洪水による飯山市樽川の破堤、昭和58年台風10号洪水による飯山市常盤・柏尾地先の千曲川左右岸堤防が切れた説明をしていただき、貴重な経験に裏打ちされた千曲川堤防の損傷事例の説明を受けました。工事関係者、千曲川河川事務所職員は、洪水時の防災対応に気持ちが更に引き締まりました。