小学生の部 金賞作品 「川と私たち」 田中 賢人 安曇野市立穂高北小学校

 ぼくは、一年生のころから川が好きになりました。なぜ好きになったかというと、あずさ川とならい川が合流して、一つの流れになっているのがおもしろいと思ったからです。  それでは、ほかの川はどんな流れになっているのかと、興味を持ちました。
 まず、ぼくの住んでいる穂高町の近くの川はどうなっているのか車に乗って見たり、地図を見て調べているうちにいろいろな川を覚えました。  ち川と中ぶさ川は、合流してちぶさ川になり、ほとんど一つにまとまって流れています。
 烏川は、地下水になったりならなかったりして、ちぶさ川と合流して穂高川になります。
 万水川は、ゆったりと流れていろいろな小さな川と合流して、最後に穂高川と合流しますが、名前は穂高川のまま流れて行きます。
 高瀬川は、ふつうの速さで流れて行き、穂高の中では合流しません。
 ならい川は、万水川のようにゆったりと流れて行き、あずさ川はすごい速さで流れ、ならい川と合流してさい川になります。最後にさい川と高瀬川と穂高川が合流しますが、名前はさい川のまま流れて行きます。
 次に、大雨や夏の暑い日が続いたあとなど天気のちがいにより、川の水の量が、全然ちがうことに気がつきました。特に台風の時は家の人にも学校でも、 「川の水の量がふえているから、気をつけなさいよ。」
と言われるくらい、川のはじからはじまで、ゴウゴウと水がにごって流れています。けれども雨のふらない日が続くと、ゆったりと流れていて水がすきとおっています。
 今日のテレビのニュースで、雨がふらず、四国で川の水がなくなり、田んぼの水がなくなるほどの水不足だと言っていました。
 今年の夏は雨も少なくて暑かったけれど、ぼくのまわりでは、川から水がなくなることはありませんでした。植物が元気をなくすことはあったけれど、夕立があったりして、水不足にまではなりませんでした。
 もし、ぼくのまわりで水不足になったら、どうするだろうかと考えました。
 ぼくの家は、水道水ではなく井戸水です。とてもおいしい水なので、ぼくはジュースとかよりも、家の水が一番好きです。まず、その水が、あまり飲めなくなるなとおもいました。
 また、せんたくや、庭の水まきなどは、おふろののこり湯を使います。水不足の中でもし雨が少しでもふったら外にバケツを出して雨水をためるでしょう。
 こんなに大切な水なのに、最近川の水がよごれているということをよく聞きます。それは、水にお世話になっているぼく達人間が、ごみ捨てのマナーを守っていないからです。
 ぼくは、大好きな川の水がよごれていたり、川のまわりにごみが捨てられてせっかくの景色がだいなしになるのはとてもいやです。
 ぼく達人間がぼく達にできること(ごみをきちんときめられた場所に捨てるなど)を心がけて、川や川のある景色を守っていかなければいけないと思います。  また、工場から出されるよごれた水の中には、体によくない物質がたくさんあります。
 今、工場で働く大人も、これから大人になるぼく達子どもも、そんな水を出さないように自然にやさしい物質や仕事の方法を考えていかなくてはいけないと思います。
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