小学生の部 銀賞作品 「美しき千曲川」 清水 沙樹 長野市立篠ノ井西小学校

 私は家族と、良く晴れた日曜日の午後に、千曲川で川遊びをします。お父さんとお母さんと中一のお兄ちゃんと私の四人で車で河原に行きます。バーベキューをするとかでもなく、普通に出かけていきます。私とおにいちゃんは川岸であたたかい日は水の中に入ります。大きな石を運んで、道を作るようにして、かためて投げます。石を流れの中でならべてダムを作って、川の流れを変えたりします。ダム作りをはじめると家族みんなががんばってしまいます。ダム作りはとても楽しい遊びです。
 けれど、今、一番気にいっているのは、ハリーにフリスビーやボールを投げて、持って来させたりして遊ぶことです。ハリーとは一年前から、私の家で飼っているラブラドールレトリバーのオスです。ハリーはしつけが十分じゃなくて、人や犬がいるとほえたりしてしまいます。だから、人や犬が見えない所か遠くはなれている所をさがして、川のおくに行き、楽しく遊ばせています。
 私は川にいる時間が好きです。たいして何もしていないけど、こういう時間が好きです。ひまな時は、丸い石やハートの形の石いろいろな石をさがします。三つ重ねてみるとか、いろいろな形を作ります。
 千曲川の石を二、三個持ち帰ってきました。その石で、一年前に死んでしまったラッキーのお墓を作ってあげました。ラッキーとは、それまで私の家で飼っていたハムスターです。私は、ラッキーが死んでしまった時、すごく悲しかったです。でも今は、全然悲しくありません。ラッキーは、とてもきれいな千曲川の石のおかげで、天国で幸せにくらしていることでしょう。
 千曲川の景色は美しく、空には雲がゆったりと動いていて、太陽はまぶしく、山はとても大きくてきれいです。川は、陽があたって銀河のように流れていきます。おだやかに、心を清らかにしてくれて、まるで私が小人みたい。そう自分自身に告げました。
 けれど、このごろの美しい千曲川の周りには、ゴミがたくさん落ちています。おばあちゃんも「昔はもっときれいだった。」と言っています。川がだんだんよごれて、川遊びをしたあとでハリーがくさくなってきたり、すごいにおいがします。一年くらい前には、ドブにカモがいるのを見たことがあります。川にはいなかったのに、ドブにいるのがとてもショックでした。川がきたなくなっているんだととても残念です。
 私は、川にいろいろな鳥たちがもどってくればいいなと思います。私はそのために、自分のできることをしたいです。これから、ゴミをひろったり、千曲川をきれいにしていこうと思います。すごくきれいな千曲川でいてほしいです。そして、これからも、家族と遊ぶのが楽しみです。

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