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平成30年度
千曲川河川事務所建設労働災害防止大会を開催!!

北陸地方整備局では、毎年9月の第4週を「建設労働災害防止週間」と定め、建設工事における労働災害防止に向けての活動や啓発等を行い、より一層の安全衛生水準の向上に努めています。
千曲川河川事務所では、「建設労働災害防止週間」の活動の一環として、工事現場等での安全確保を目的に、9月26日(水)に建設労働災害防止大会を開催しました。

 大会には、千曲川河川事務所が発注する工事受注者と発注者で組織する工事安全対策協議会の役員・会員等の約80名が参加し、今後本格化する河川工事に向けて、官民一体となった建設労働災害の根絶に向けた意思統一を図りました。


【大会の内容】
 木村工事安全対策協議会会長(千曲川河川事務所長)の挨拶の後、長野労働局労働基準部健康安全課 中野博文産業安全専門官による「建設労働災害の現状と課題について」の講演をいただきました。
引き続き、「平成30年(8月末)工事事故発生状況報告」、「平成30年度安全管理優良受注者」の紹介、「3次元モデル活用について」の講演、「安全対策の事例紹介」、「安全重点目標」の確認、「安全宣言」の採択が行われました。

   
挨拶する木村工事安全対策協議会会長  講演いただいた
長野労働局 中野産業安全専門官

【安全管理優良受注者の紹介】 
 北陸地方整備局では、建設工事における労働災害の防止に向けて、受注者による自主的な安全衛生管理体制の整備と現場での安全対策の取り組みに対して、その安全管理が特に優秀で他の模範となる受注者を「安全管理優良受注者」として表彰しています。

 今年度は、北陸地方整備局全体で平成29年度完成工事受注者345者の中から18者が選定され、9月20日に表彰されました。千曲川河川事務所関係では藤森建設工業株式会社が受賞されたことから、本大会にてご披露させていただきました。



【3次元モデル活用について(講演)】 
 北陸地方整備局では、公共工事におけるICTの一層の利用促進と、民間事業者の技術力の一層の向上に努めています。その一環として本大会において現在施工中の千曲川北八幡樋門改築工事の受注者である株式会社植木組の星野様より「3次元モデル活用への取り組み事例」と題して、i-Constructionの先進的取り組み活用事例について講演いただきました。

 CIM導入による効果やVRを活用した体験会など、ICTの利用促進・導入に関する貴重なお話で会場は熱心に聴講していました。

 
安全管理優良受注者表彰を受賞された
藤森建設工業(株)様
(株)植木組 星野 様

【安全対策の事例紹介】
 管内の工事現場で取り組まれている安全対策事例について、工事受注者より紹介いただきました。
今年度は、平成30年度安全管理優良受注者である「戸狩掘削及び護岸その5工事(藤森建設工業株式会社)」の現場代理人を務められた青木様と「福島築堤その2工事(株式会社鹿熊組)」の現場代理人である石坂様から事例発表をいただきました。発表では、実際に現場で取り組んだ熱中症防止の取り組みや避難訓練についての紹介がなされました。

 
藤森建設(株) 青木 様 (株)鹿熊組 石坂 様

【安全重点目標の確認】
 安全重点目標は、長野地区協議会、「小森護岸災害復旧工事(株式会社北條組)」の現場代理人の沢田様から、一項目ごとに読み上げていただき、続いて大会参加者全員で読み上げて確認ました。

平成三十年度 安全重点目標
一 墜落・転落、建設機械等接触、飛来落下の労働三大災害の撲滅
一 架空線、埋設物等事前調査の徹底と細心の注意をもった施工による公衆災害の防止
一 現場条件に適した交通事故及び第三者被害防止対策の実施
一 従事者一人ひとりの作業手順と安全意識の徹底及びそのための効果的な安全教育の実施
一 毎日の巡視・危険予知・整理整頓・ヒヤリハットで日常的な安全衛生活動の実施

   
 安全重点目標を読み上げる
(株)北條組 沢田様
 参加者全員で安全重点目標を読み上げ確認


【安全宣言採択】
 安全宣言は、中野地区協議会、「中野管内維持工事(飯島建設株式会社)」監理技術者の岡田様が提案し、大会参加者全員の拍手により安全宣言が採択され、木村会長に手渡されました。
その後、小川副会長(川中島建設株式会社代表取締役社長)の挨拶により閉会となりました。

 非出水期を迎え河川工事がこれから本格化しますが、千曲川河川事務所工事安全対策協議会は、ゼロ災害で工事が完成するよう、受発注者が連携し事業を進めて参ります。

   
 安全宣言を提案する
飯島建(株) 岡田様
安全宣言を受け取る木村会長
閉会の挨拶を行う
小川副会長(川中島建設株式会社)

 



安 全 宣 言



千曲川河川事務所発注工事の労働災害については、日頃から、千曲川河川事務所工事安全対策協議会において、安全パトロールや安全講習会等の安全活動に取り組むとともに、現場従事者の一人ひとりが常に緊張感をもって、その根絶に鋭意取り組んでいる。
 建設産業は、先ごろの北海道胆振東部地震、平成30年7月豪雨など近年各地で頻発している災害でその重要性が再認識されており、国民生活の安全・安心や経済成長に貢献していくという役割は将来にわたっても不変である。今後も建設産業がこうした使命を果たしていく上での最大の課題は担い手の確保であり、長時間労働の是正、週休2日の推進などの「働き方改革」の強力な推進と、新技術導入やICTの全面的活用などアイ・コンストラクションの推進はもちろん、技能労働者の技能の向上や人材・資機材の効率的な活用などの「生産性向上」で労働環境を改善していくことが重要である。
 一方、建設業における労働災害は年々減少傾向にあるが、死亡災害に至っては依然として業種別発生数がトップであり、今までにも増して安全衛生に取り組んでいく必要がある。
このような状況に対処するためには、工事を施工する建設事業者の取り組みだけでなく発注者、労働災害防止行政関係者が緊密に連携して労働災害防止に努める必要がある。無事故、無災害を実現するため、安全施設の設置充実はもちろん、心身とも健康で、安心して働ける快適な職場環境づくりを行うなど、工事現場の特性に応じた、きめ細かな安全対策に取り組むことが重要である。
 私達、千曲川河川事務所工事安全対策協議会は、本大会を契機に、新たな決意のもと、より一層、工事現場の安全管理に努め、官民一体で建設労働災害の根絶に取り組むことを宣言する。

                    平成三十年九月二十六日
                    千曲川河川事務所工事安全対策協議会




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