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 千曲川河川事務所では、現場で活躍する技術者へのインタビューを通じ、インフラ整備への理解や関心向上のため、工事受注者と協働した広報活動に取り組みます。
 管内の各現場の技術者へ、仕事についたきっかけ、仕事のやりがい、現在担当している現場の特徴などをインタビューし発信していきます。
 第7回は、「千曲川・犀川河川環境基図作成他業務」の関根さんです。


【 千曲川・犀川河川環境基図作成他業務 】

  株式会社 建設環境研究所 担当技術者 関根さん 
 休       暇  土曜日、日曜日、祝日
 就 業  時 間  8:00 ~ 17:30


 1.この仕事についたきっかけ


  私は、水生生物(特に魚類)に興味があり、大学は水産学部の出身です。建設コンサルタントの仕事についたきっかけは、単純に環境に関わる仕事への好奇心からでした。仕事では、河川整備箇所での魚類調査や管内全域を対象とした植生図作成などの現地調査に加え、現地調査結果に基づいた環境影響評価、環境保全措置、自然再生事業などの検討まで幅広く携わっています。今では、現場から得た情報が、インフラ整備を推進するために生かされる重要な情報であることを知り、より一層の興味をもって仕事をしています。


 2.本工事・業務の内容・工夫点


 この仕事は、工事(施工)ではなく、環境調査を行う業務です。

【業務の内容・特徴】
 水辺現地調査は、管内の自然環境の実態を把握し、今後の河川管理の基礎資料とするための環境調査(今年度は河川環境基図調査)です。また、流域の中学校と一緒に千曲川・犀川の水生生物調査、水質調査を行い、地域住民の皆さんの河川管理に対する理解・関心を深めていただく活動のお手伝いをしています。

【工夫点】
 河川環境基図調査は、管内の植生変化や外来植物の増減、河道の変化等を把握するための調査です。管内の流路延長は約135kmと長いため、事前に空中写真を撮影し、それを用いて机上で植生や河道の変化を整理し、現地での作業の効率化を図りました。調査は1ヶ月を費やす工程となるため、進捗状況や安全管理の徹
底を心がけました。また、グランドや農耕地、散策者などの河川利用者への妨げにならないよう服装や挨拶なども配慮しました。

 中学生との水生生物調査では、参加者に河川や生物に興味を持っていただけるような資料作成や調査内容となるように心がけています。


河川環境基図調査の状況 中学生との協働調査の状況

 3.仕事に最もやりがいを感じたエピソード


 私たちが取り組んでいる環境調査の中には、河川整備事業などによる環境への影響確認や影響への対策を検討するものがあります。工事箇所に希少な魚類や植物などの生息場・生育場が存在する際には、希少な生き物に配慮した対策を提案します。その提案が採用されて、事業の推進に貢献できた際に、この仕事にとても充実感を持つことができます。


 4.建設業を目指す方にメッセージ


 近年、河川の氾濫や土砂災害、地震等、多くの災害が多く発生しており、国民の生活を守るためにインフラ整備は必須となっています。しかし、インフラ整備の土台には、常に考慮すべき「環境」があります。

 建設コンサルタントの仕事は、国民の生活を守るためのインフラ整備の推進と、環境保全の2つの重要な役割を担っており、とてもやりがいのある仕事です。

 土木・工学系の皆さんはもちろん、生物・環境の学生・専門家の皆さん、建設コンサルタントで検索してみてはいかがでしょうか。


 

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