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河川事業概要



 千曲川河川事務所では、現場で活躍する技術者へのインタビューを通じ、インフラ整備への理解や関心向上のため、工事受注者と協働した広報活動に取り組みます。
 管内の各現場の技術者へ、仕事についたきっかけ、仕事のやりがい、現在担当している現場の特徴などをインタビューし発信していきます。

 第11回は、「千曲川松本管内維持工事」の鳥羽さんです。


【 千曲川松本管内維持工事 】

  松本土建株式会社 現場代理人 鳥羽さん
 休       暇  土曜、日曜・祝日  ※休日出勤あり
 就 業  時 間  8:00 ~ 17:00   ※残業あり 
 休日の過ごし方  季節毎の農作業、妻に協力


 1.この仕事についたきっかけ
 
 建設業でつくる構造物等のスケールの大きさに感動し、出身校が建設業関係であり、地域に残る仕事に携わりたく、この仕事を選びました。
 
 2.仕事のやりがいを感じるとき

 
 今までの建設業人生、各種工事(河川、砂防、道路、造成、橋梁、都市工事)等、様々な工事に携わってきました。現場責任者としても、関係機関・協力業者・地域住民の協力があってこそ無事工事が完了してきました。無災害で良い仕事を完成させるには、いろいろな点で、いかにこちらの考えを伝えたかが大切であり、個々の意識向上につながり無事工事が完成し住みよい地域になった時です。
 

 3.一番大変と感じるとき

 
 土木工事は、自然条件に特に影響される業種です。自然災害を区分すると(気象災害)河川洪水、強風、落雷等(地震火山災害)地震、噴火等があります。現場管理として日々、天気予報、ライブカメラでの確認、防災情報(注意報、警報・水位情報・雨量情報・地震情報等)の情報収集をおこない、協力業者と事前調整をとり施工する毎日であり気象情報の変動により緊急対応をしなければいけません。特に台風シーズンは進路により多大な影響を及ぼす為、河川上流のダム総合制御所との連絡体制を整え情報収集を24時間体制で行います。
 現場管理内容として全体的に(安全管理・工程管理・出来形管理・品質管理・原価管理)等区分され、その中で日常の現場安全衛生管理としてリスクアセスメント実施により(危険性・有害性の特定・リスクの低減措置等)協力業者と取り組んでいます。「計画・実施・評価・改善」を心がけ、事業場での潜在的危険性の低減、健康の促進、快適な作業環境作り等の確立、安全水準向上のため、日々努力しています。

 4.本工事現場の特徴・安全上の工夫など

 

 本工事は、河川維持工事であり、工種区分は除草工・路面補修工・清掃工・応急処理工・構造物撤去工・撤去物処理工・仮設工・河川巡視支援業務・合同パトロールによる重要水防箇所確認です。
 ◎松本管内は東筑摩郡生坂地先~松本市安曇地先まで約34.5kmを作業範囲として河川維持作業・堤防除草作業を行っています。河川維持作業は作業時期・作業場所・作業内容等事前に想定できませんが、作業指示を受けたら速やかに作業計画書を作成します。この時に現地調査を行い現地にあった作業方法の検討を行います。除草作業は、堤防法面で刈払い式草刈機および無人有人草刈機等で除草作業を行います。
 ◎堤防は洪水を安全に流すことにより、沿川住民の命、財産を守る重要な河川施設であります。河川維持作業、堤防除草作業の必要性は堤防損傷のないように防止する重要性がある維持管理作業です。
 ◎安全上の工夫としては年間を通じて作業指示によりいろいろな安全管理方法がありますが、特に①災害時に地域への支援・救護活動への協力ができるように管内重要水防箇所を合同パトロールで確認②作業範囲が広い為、ドライブレコーダーによる管内移動運搬中の安全管理③作業範囲が広く河川内状況の把握が困難な箇所のドローンによる事前の航空写真撮影による現場状況把握④バックホウは後方等の視認性が悪いのでFVM(フィールドビューモニター装備の使用により作業安全性確保など安全管理体制の一部を記載しました。 

 ①重要水防箇所確認  ③航空写真撮影  ④フィールドビューモニター
     
 ②ドライブレコーダー    
     


 5.建設技術者を目指す学生に一言

 
 近年も自然災害で洪水災害・地震災害・予期せず起きる異常気象等による災害が起きております。自然に対する対処方法また建設業の多種多様な職種等に対応できる方法を創意工夫(今までにない、さらに高度な新しい提案)を施策し建設技術者を目指す若い力で確立し、自分の郷土のため、次の世代が安心して暮らせる地域の未来ずくりを志してください。
              



 

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