概要 |
|
小阿賀野川では毎年4月下旬から稚アユの遡上が始まります。阿賀野川と小阿賀野川の分派点では、平常時に2m程度の水位差があり、その水位差を調整する施設である満願寺閘門・小阿賀樋門があるために阿賀野川に遡上することが出来ません。
そこで、船を通す施設である満願寺閘門を利用してアユの遡上を助ける実験を5月28〜29日に実施しましたのでその結果の概要をお知らせします。 |
 |
 |
稚アユの遡上ルート |
満願寺閘門・小阿賀樋門 |
|
|
実験内容 |
|
今回の実験では、閘室内に緩やかな流れを作り稚アユを遡上させる実験を実施しました。確認はVTR、目視等によるものとしました。 |
 |
@ |
調査は、実験開始前に閘門下流部に遡上できずに滞留するアユの数を目視により確認する。 |
|
|
A |
約30分流れる状態とした後、ゲートを閉めた状態で閘室内のアユの数を調べる。 |
|
|
B |
阿賀野川へ遡上したアユの数を調べる。 |
|
|
|
実験結果 |
|
@遡上出来ずに閘門下流部に滞留していたアユの数(目視確認出来た数) |
100尾 |
A後実験後、閘室内で確認されたアユの数。 |
2300尾 |
B阿賀野川へ遡上したアユの数 |
2300尾 |
|
 |
|
|
|
今回の実験により、船を通すために造られた満願寺閘門がアユ遡上の有効な手段となりうることが確認出来ました。今後、今回のアユ遡上実験、昨年秋に実施したサケ遡上実験、更にモクズガ二についても実験を行い、全体を検討評価したうえで様々な生物環境の改善に生かしたい。 |