阿賀野川の自然
阿賀野川の特徴は河口から五泉市の咲花温泉あたりまでの約34kmという平野部の短い区間の中に、とても変化に富んだ河川の姿を持つことです。河口に広がる砂州、ゆるやかで大きな流れによって堆積した土砂、長年にわたってできた大きなアシ原、ヤナギやハンノキが繁る林が広がる河川敷、川の流れで付いたり削られたりする砂利の河原など、たいへんに豊かな環境と景色があります。
阿賀野川に生活する鳥は、川が持つ多様性豊かな自然環境のため、大変種類が多いことが特徴です。水面や水際を使って生活する「サギ」、「白鳥」や「カモ」、砂利や砂地を使う「シギ」や「チドリ」の仲間、河川敷の草地を使う「ヒバリ」や「キジ」、アシ原や林を使う「ヨシキリ」の仲間や「カッコウ」など、112種(平成20年調査)という実に様々な鳥が観察されています。これまでに新潟県内で観察された鳥は360種以上といわれ、その3分の1近くが阿賀野川のわずか34kmの区間で観察されていることになります。信濃川でも越後平野部では80種ですから、とても種類が多いといえます。阿賀野川は鳥たちのいこいの場であり、バードウォッチングには最適な環境です。
ここでは阿賀野川の代表的な鳥の生息場所や特徴、見分け方などを紹介します。皆さんもバードウォッチングをしてみませんか?
水面でくらし、潜ってエサをとる鳥
集団で水面を利用している鳥
サギの仲間
他の鳥や小動物を食べるタカ類
水辺のひょうきん族
砂利や砂洲で生活する鳥
白いギャング カモメの仲間
河川敷の草地で生活する鳥
河川敷の草地や林を利用する鳥 カッコウの悪知恵
その他の鳥たち
写真撮影:高橋 正良氏