阿賀川について
阿賀川の歴史-阿賀川と河川伝統技術-
- 「○○新田」という地名はなぜついたの?
- 川は昔の高速道路
- 阿賀川と河川伝統技術
日本の自然条件の特徴は、梅雨、台風等で雨が多く、そして山地が多くて土地が脆弱なことです。このため、川が土砂を運び、平野を作ってきました。
そして、この平野と豊かな川の水を利用して、古代~中世~近世にかけて主に稲作に基盤をおいた農業国家を築いてきました。現在の日本の主要な都市の生い立ちを知るときに、その地域の川と大きく関係していることがわかってきます。また、その川を制御・利用するためのいろいろな智恵、つまり伝統技術が養われていたこともわかります。
このためこれからの川や地域の整備の方向性を考えるときに、川と地域の歴史つまり河川伝統技術を見直すことは重要なヒントになると思います。
阿賀川河川事務所では、阿賀川とあいづの地域での河川伝統技術を掘り起こし、これからの保存・活用方策について考えてみましたのでご紹介します。
阿賀川河川伝統技術講演会
講演会の目的
平成12年度から「阿賀川河川伝統技術評価懇談会」を設立しまして、これからの阿賀川の河川整備のヒントを得るために阿賀川の河川伝統技術について自由な討議をする事になりました。
このため懇談会の中で懇談会の委員あるいは阿賀川や会津の歴史に詳しい方から話題を提供をして頂き、勉強しながら議論を進めることになりました。
これが「阿賀川河川伝統講演会」の始まりと目的です。
懇談会は全部で5回行われ、講演会の話題は全部で7タイトルとなりました。
このいろいろお話し頂いた話の内容が面白く、そのまま取っておくのは大変もったいないのでこのホームページで紹介いたします。
講演会の開催と講演タイトル
講演会は平成12年度から13年度にかけて実施ました。
懇談会は、平成12年度では一般に公開されませんでしたが、平成13年度には一般公開型で行われました。
下記の講演タイトルをクリックすると講演内容を見ることができます。
回/開催場所 | 講演タイトルと講演者 |
---|---|
平成12年度調査 | |
第1回 平成12年10月5日 会津若松ワシントンホテル |
「阿賀川―川と人のその歴史―」 会津史学会 大塚實氏 |
第2回 平成13年1月30日 会津若松ワシントンホテル |
「戸ノ口堰用水の歴史と現状」 戸ノ口堰土地改良区 事務局長 小松武彦氏 「近世の河川改修―阿賀川(大川)を巡って―」 会津史学会 海老名俊雄氏 |
平成13年度調査 | |
第3回 平成13年7月19日 会津平安閣 |
「阿賀川の舟運」 会津史学会 川口芳昭氏 「河川伝統技術と現代的評価」 日本大学工学部 土木工学科 専任講師 知野泰明氏 |
第4回 平成13年10月23日 会津若松ワシントンホテル |
※阿賀川伝統技術現地視察実施のため、講演会は休止 |
第5回 平成13年12月21日 会津平安閣 |
「猪苗代湖の魚類と漁具漁法」 成田宏一委員 「住民参加の町づくり~会津若松市民の水環境意識を中心に~」 佐々木篤信委員 |