【阿賀川の概要】

阿賀川の概要

会津にとって、なくてはならぬ「命の道」

栃木県と福島県の県境に位置する荒海山に源を発する阿賀川(新潟県に入ると阿賀野川)は、川の幸を育みながら南会津から大川ダムを経て会津盆地に流れ込みます。「大川」として地域住民から愛され、頼られ、時には恐れられながらも、人々の暮らしと密接につながり多くの恵みをもたらしています。

やがて盆地を抜け出ようとする会津西部で、天を映す鏡と呼ばれる猪苗代湖から流下した日橋川と、天空の秘境尾瀬沼より流れ出た雄大な只見川と合流し、流量を増しながら山間部の渓谷を縫うように西を目指します。その昔、会津地方への塩や海産物は日本海から阿賀川を船で運ばれてきました。当時も、新潟との県境に横たわるこの渓谷は難所でしたが、阿賀川は会津にとってなくてはならぬ命の道だったのです。

新潟県に抜けた阿賀野川は新潟平野を悠然と横断し、やがて日本海へと注ぎ込みます。
[阿賀川の名称]
阿賀野川の上流部の名称である阿賀川のアガとは、仏教用語『閼伽』(アカ、水の意味)が変化したもので、水量の豊富なことを意味するといわれています。
[流域面積・流路延長]
流域面積7,710km
幹川流路延長は210km
[流域の地勢]
上流部にみられる流域界は標高1,000m〜2,000mの奥羽山脈、越後山脈よりなり、東西南北にそれぞれ阿武隈川、信濃川、利根川、最上川と
分水嶺を共有します。また、流域の85〜90%は、山地で構成され、その地質は主に花崗岩、安山岩、石英安山岩、第3紀層からなっています。

阿賀野川流域の気候は地域的に大きく3つのタイプに分類され、平野部(新潟平野)は多雨多雪の北陸特有の気候を、只見地方は多雨豪雪で典型的な日本海気候を、また、会津地方は少雨多雪で内陸性と北陸特有気候の混合型気候を呈しています。流域内の年平均降水量は、上流部で約1,700mm、下流部で約2,100mmです。
[流域の人口]
福島県に占める会津地方の人口の割合は、約15%ですが、面積割合は約39%にも及びます。深い緑と豊かな水に見守られた、風情あふれる地域と言えるでしょう。
[河川概要]
河 川 名 流域面積(km2) 流路延長(km)
流域面積 山地面積 平地面積
阿賀野川水系 7,730.3 6,422.5 1,308.2 210.0
阿賀野川上流(阿賀川) 6,060.2 5,180.9 879.3 127.0
  湯 川 152.9 84.3 68.6 27.5
  宮 川 257.0 187.4 69.6 26.2
  日橋川 1,051.8 780.3 271.5 25.4
  田付川 53.8 34.3 19.5 26.9
  濁 川 167.9 129.1 38.8 28.0
  旧宮川 12.3 0.2 12.1 10.3
  只見川 2,799.9 2,629.3 170.6 145.2
  伊南川 1,050.2 991.4 58.8 80.2
阿賀野川下流 1,670.5 1,241.6 428.9 83.0


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